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ライブレポ*安全地帯 ALL TIME BEST『35』~35th Anniversary Tour 2017~/2017.11.23@日本武道館(その1)

先日、武道館で行われた安全地帯の35周年記念公演に行ってきたのでレポします。
私は初日の23日参戦でした。

安全地帯のライブを見るのは今回が初めてだったのですが、
ほんとに素晴しかった…まだ夢心地です。

最初にセトリとざっとライブの感想を。
その他の雑記は長くなるので次にまとめます。
お時間があればそちらも是非。

 

以下セトリです。

『安全地帯 ALL TIME BEST『35』~35th Anniversary Tour 2017~』
2017.11.23 @日本武道館

  1. ワインレッドの心
  2. デリカシー
  3. 1991年からの警告
  4. Lonely Far
  5. 熱視線
  6. 好きさ
  7. プラトニック>DANCE
  8. 蒼いバラ
  9. 月に濡れたふたり
  10. 恋の予感
  11. 碧い瞳のエリス
  12. Friend
  13. 夕暮れ [ワタユタケ]
  14. 夢のつづき
  15. 遠くへ
  16. 銀色のピストル
  17. 情熱
  18. 真夜中すぎの恋
  19. じれったい
  20. 悲しみにさよなら
  21. ひとりぼっちのエール
  22. あなたに

〈Encore-1〉

  1. I LOVE YOUからはじめよう

〈Encore2〉

  1. あの頃へ

 

安全地帯の音楽は熟成したウイスキーの香り

初めて生で聴く安全地帯。その感想をひと言でいうなら…
“上質なウイスキーを味わっている感じ”
芳醇で深いその味わいを舌で転がし、その香りにうっとりと酔いしれる…
そんな夜でした。

まず玉置さんの歌の第一印象は…「すごく丁寧に歌われているな」というものでした。
いわゆる“玉置節”が炸裂するのかと身構えていたのですが、
意外なことにフェイクや変に溜めたりというのは最小限で、
とても原曲に近い感じで、大事に、丁寧に歌っているのが印象的でした。

ちょっと拍子抜けするくらい(←どんだけ構えてたの)、それが意外で驚いたのですが、
私見ですがこれはたぶん、「みんなはオリジナルに近いのが聴きたいんでしょ?」という
玉置さんの気配りなのかなあと。
玉置さん、やればできる子じゃん…なんて思っちゃいました(^_^;)
それほど今回は“端正な”歌い方でした。

バンドも同じく、あまりアレンジされていない、原曲に沿った演奏だったと思います。
私はそこに安全地帯の35周年なりのファンへのサービス、愛を感じました。
アレンジもいいですが、やはり長いファンになればなるほど原曲の再現が聴きたいものですよね。
私が今回初のライブでそれが聴けたのは、とても幸せなことだなあと思いました。
 

玉置さんの歌声は本当にセクシーで…
「なんて色っぽいんだろう…!」と思いました。
今はまだアラカンとはいえ白髪なので、見た目ちょっとおじいちゃんぽい(失礼!)のに、
現役感というか、艶っぽくて、これは惚れるわ!と。
私生活はいろいろあるようですが、やっぱり魅力的な人で、
だからこそ響く歌が歌えるのだな、としみじみ感じました。

もちろん玉置さん以外のメンバーの演奏も堪能させていただきました。
ツインギター、素敵だった…
玉置さんの艶のある歌声からしっとりとしたギターの音色に移っていくあたりの、
音が溶け込んでいく感じに、もううっとり。
ドラムの田中さんも音がキラキラしてて、すごく楽しそうに叩いていてよかったです。

 

素晴しいセットリスト

セトリはアンコールを含め全24曲、ヒット曲満載。
もちろんどの曲も素晴しいので、ある意味なんでもいいのですが(笑)。
特に「蒼いバラ」「Friend」の流れはヤバかったです。
涙腺が緩みっぱなし。
ほんとうにいい曲ばかり。
武道館の会場にいた1万人以上の人達はあの時間、
皆それぞれに個々の深い部分に入りこんでいっていたことに間違いないでしょう。
あんなにたくさん人がいるのに、1対1で歌われているような感覚に陥る不思議。
それだけ魅力を通り越し魔力のある音楽でした。
アップな曲も盛り上がり、「真夜中過ぎの恋だから〜♪」に参加できたのも喜び。
皆で大合唱でした。

 

MCなしであっという間の2時間

今回、MCはほとんどナシで。
メンバー紹介と、「愛してるよ〜!」くらいであっさり終わりました。
安室ちゃんといい、MCなし流行ってるの?と思いましたが、
元々いつもあまりないみたいですね。
私は初参戦ということで、ようつべで30周年の時のライブを予習していったのですが、
その時はちょっと企画っぽかったり、コロッケがゲストだったり、MCも少しはあったし、
今回も何か趣向が凝らされているのかなと思っていたのですが、
思いのほかシンプルな構成でした。
ちょっと面白かったのは、玉置さんのNo more 映画泥棒みたいなダンス(笑)くらいで。

正直、35周年の挨拶くらいあっても?と思いましたが、
アンコール前の「あなたに」でGood bye〜!と歌い上げ去っていったり、
ラストが「あの頃へ」なのも、曲でメッセージを届けている意図も感じられ。
今回アレンジも原曲に沿っていたりするところからも、ある意味原点回帰な意味合いなのかなと。
そういうあっさり感も、逆にまだこれで終わらない、これからも続いていく予感もして、
今後が楽しみになりました。

 

余計な時間がなく、ワタユタケのインスト以外はほぼ歌いっぱなしで、
玉置さんすごいなあと思いました。
声質は若干年齢を感じますが、声量も力量も全く衰える様子もなく。
怪物ですね。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、2時間は瞬く間でした。
もっともっとあの音楽に浸っていたかった…

 

安全地帯は奇跡のバンド

最後に、ラストに「あの頃へ」を聴いて感じたこと。

私は同じ北海道出身なのですが、うちは帯広なので、
旭川は上京し大人になってから旭山動物園に行ったことがあるくらいで、よくは知りません。

安全地帯のメンバーも私よりはお兄さんで、ちょっと年代に差はありますが、
でも当時の北海道に住んでいたのでわかることは、
旭川はもちろん帯広よりは少し都会だったでしょうけど、
まあそれでも東京なんかに比べたら、全然田舎だったと思います。
レコード屋やライブハウスだって、ほんの数件で。

今ではインターネットが普及して、情報は豊富になり、状況はだいぶ変わったと思いますが、
当時はほんとに何もなかったんです。

そんななんにもないところで、どうして早くも世界を見据え、
あんなにクオリティの高い音楽が作れていたのか。
当時の北海道の「あの頃」の空気を知る者としては、
すごいを通り越して、マジで謎すぎる…
そう思うんです。

「あの頃へ」を聴きながら、あらためてそれを思い出しました。
安全地帯は本当に奇跡のバンドだと思います。

 

そして35周年を迎えても、メンバーが全員無事に健康で、
こうやって集まって演奏ができる
それも素晴しい奇跡。

それを聴くことのできる幸せに感謝したいです。
素晴しい音楽を、ほんとうにありがとう♪

 

 

以上、ライブの感想でした。
武道館のスタンドの感想などの雑記は次に書きますので、
よろしければ続きも読んでもらえたらうれしいです。

 

*その2はこちら↓

tamtam-music.hatenablog.com