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TamTam Music Log!!

音楽のことを書いていくブログ!

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久保田早紀~ニューミュージック期~【Music History#003】

Music History第3回目。
今回は「異邦人」の大ヒットで知られる『久保田早紀』です。

 

前回は、数々の名曲を残してきた『オフコース』のお話でした。

tamtam-music.hatenablog.com

 

「異邦人」だけではない!素晴しい楽曲の数々

御存知「異邦人」で当時の音楽界を席巻していた久保田早紀
本当に良い曲で、アラフィフ世代は今もカラオケで歌ったりしていることでしょう。
けれど「異邦人」のインパクトが強すぎるためか、
この曲しか知らない人には一発屋的なイメージがあるかもしれません。

でもこの方の魅力はとてもこの1曲では語り尽くせません!
この1stAlbumの完成度たるや、今聴いてもため息ものなのです。

 

夢がたり/久保田早紀 1979年

  1. プロローグ…夢がたり 
  2. 朝 
  3. 異邦人 
  4. 帰郷 
  5. ギター弾きを見ませんか 
  6. サラーム 
  7. 白夜 
  8. 夢飛行 
  9. 幻想旅行 
  10. ナルシス
  11. 星空の少年

 

美しいピアノの旋律から始まる『プロローグ…夢がたり』から、
全体に漂う異国の香り。
一気に中近東へトリップ(行ったことないけど) 。
曲の並びが非常に良く、通しで聴いていくとすっかりこの神秘的な世界に引き込まれていきます。 

1曲1曲も丁寧に繊細に作り込まれていて、もちろん捨て曲なし。
久保田早紀の特徴であるポップスとオリエンタルな曲調を融合させた感性は、
昔も今も異彩を放っています。
ジャケットも美しい…

当時の歌謡界は『異邦人』の1曲で彼女の評価を片付けてしまった感があるけれど、
このアルバムは今聴いても古さを感じさせないばかりか 、
彼女の素晴しい才能を再確認させてくれます。
このアルバムの存在を教えてくれた同僚先生にはあらためて感謝です。

 

ずっと心に残っている曲「ナルシス」

このアルバムの中でも、私にずっと強い印象を残しているのが、
10.ナルシス
生まれた時から家の階段の上にかかっていた、
青い瞳の裸の少年の絵に恋をするという少女の歌。
※作詞はご本人ではなく山川啓介氏

 ◆ナルシス 歌詞

http://j-lyric.net/artist/a000b27/l01790d.html

 

孤独な少女は少年にナルシスという名前をつけ、
ママの目を盗みキスをした。
絵のような美しい恋はないと知っているけれど、
彼よりも年上になった今でも、
階段を見上げるたびにあの頃のときめきが甦る…

この曲を聴いて、私は萩尾望都などの昔の少女漫画の、
外国の大きなお屋敷に住む少女の世界が浮かび上がってきます。

短い歌詞の中に表された、このストーリーの切り取り方が秀逸だと思います。
子どもの頃は、誰にでもそういった秘め事がひとつはあったのではないか。
その柔らかい部分をつつくような焦点の当て方に、
思わず惹き付けられずにはいられません。

 

 現在の活動は?

久保田早紀としての活動は、1984年に終了されています。
活動中にクリスチャンになられて、結婚をきっかけに芸能界を引退、商業音楽活動を中止。
現在は“ミュージック・ミッショナリー”(音楽宣教師)として、
本名の「久米小百合」で活動されているようです。

歌声が美しく、神々しい感じがするので、教会や賛美歌もイメージ的にぴったりですね。
音楽業界の枠にはらまず、大きなスケールで活動されていて、
そういう生き方もとても素敵だなあと思います。

 

小さき星は

小さき星は

  • 久米 小百合(久保田早紀)
  • ホリデー
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 ◆久米小百合オフィシャルサイト

www.missionphotos.info

 

「異邦人」は中央線沿線で作られた?

ここからはよもやま話ですが。
久米さんとしてネットの番組に近年出演されていた動画を拝見しました。
それなりにお年は召されていましたが、チャーミングな雰囲気はそのまま。

話題は当時の活動の裏話や異邦人の制作秘話になり。
そこで、中央線沿線の話題が出て。
久米さん、お生まれが国立だったんですね!初めて知りました。
私国立在住なもので…いきなり親近感!テンション上がりました(≧∀≦)

そして、「異邦人」のあの歌い出し、“子供たちが空に向かい…”の歌詞が、
通学で使っていた中央線に乗っている時に生まれたものだとお話されていました。

「通っていた学校が共立(九段下)で、
帰りに新宿、中野、高円寺を過ぎてくると、だんだん空き地が増えてきて。
当時はドラえもんの空き地のような、本当にああいう空き地が中央線沿線にはたくさんあった。
それこそ国分寺、小金井にもたくさんあって、
ある時子供が鬼ごっこをしている風景が目に留まって、
それで、あの歌詞が出来たんです。
普段はメロディから作ることが多いけれど、この曲は詞先で。」

 

インターネットテレビ自分TV「第327回水越浩幸のどんどん夢が叶う・メディカツ」より引用

当初はシルクロードを意識したわけではなかったんですね。
ちなみに、『夢がたり』のジャケットは、
吉祥寺のサムタイムという老舗ジャズクラブで撮影されたそうです。

 
◆吉祥寺サムタイム

www.sometime.co.jp

 

オリエンタルでエキゾチックな曲調については、

「父が仕事でイランに行っていて。
当時はまだイラン革命が起こる前で、
そのイランの歌姫のカセットテープをお土産に買ってきてくれて。
アラビア音階と西洋のロックが混じっていて、おもしろいなと思って聴いていた」

 

「最初はポップス路線の曲を作っていたが、
ディレクターさんが、「もっと違う世界観のものも聴いてみようよ」と、
ファドというポルトガルの民俗音楽を聴かせてくれて、すごく感動して。
いわゆるラブソングじゃなくて、
国境とか、国を愛す、とか、父母を愛す、とか、もっと大きいものがテーマになっていて。
そういう影響もあった。」

 

インターネットテレビ自分TV「第327回水越浩幸のどんどん夢が叶う・メディカツ」より引用

なるほど、お父様のおみやげのカセットテープと、当時のディレクターさんの勧めがあって、
あの神秘的な雰囲気の曲たちが生まれたんですね。
たしかに、旅行先で買うテープってなかなか面白いんですよね〜(´▽`)

でもあの異国情緒満点の異邦人が、なんと中央線で生まれたとは…意外すぎる。
今になってそんな話を知ることができるなんて、インターネット万歳です。
個人的に久保田早紀がとっても身近な存在になりました。

久米さんがお話されている様子から、お茶目な面も垣間見えてとても親しみが湧きましたし、
また主婦としてもご家族を大事にされているのが伝わってきて、
今とても充実していてお幸せそうだな〜と思いました。

今後もご自分の使命を全うされ、活躍されてほしいですね。

 

異邦人

異邦人

  • 久保田 早紀
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  

 

ベスト版は2枚組で、久保田ワールドをたっぷり堪能できます。
懐かしの「オレンジ・エアメール・スペシャル」も入ってますよ^^

 


では今回はこの辺で。(´▽`)ノ

 

【NEXT】次回のMusic Historyは、『松任谷由実~ニューミュージック期~』です。
お楽しみに!